なぜ戦後70年以上がたっても、米軍基地がなくならないのか。戦後の憲法策定、講和条約、日米地位協定、安保の成立の経緯を文献資料に丁寧にあたりながら紐解き、最終的には共産化を恐れる日本の権力層の意思によって、現在まで続く米軍駐留のしくみが形作られたと結論付ける。敗戦国だからこうなっているのだ、とざっくり考えていたところだが、これだけの資料、事実を提示されると、やはり眼から鱗という気分です。
一報で、なぜ原発がなくならないのかについては、基地と同様な構造があることが推察されると述べるのみで、なぜ、その原因が米国との関係にあるのかなど、具体的な資料の提示や説明がなかったのは残念。本来は戦後史の説明を目的として企画された本で、原発のところは震災後の状況により、あとから急遽、企画に加えられたのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2020年11月13日
- 読了日 : 2020年11月13日
- 本棚登録日 : 2020年11月13日
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