「むろんキーン氏は、両国の架け橋になろうなどという鯱張った公的使命感に衝き動かされて、研究や翻訳の仕事を行なってきたわけではない。(中略)要するに自分の生きたい人生を思うさま生きてきただけだ。そして、そういう人物であるがゆえに、人々は心を開いて彼を信頼し、その信頼がおのずと「橋」たらしめたのである。」解説 小さな名著(松浦寿輝)より
キーン氏ご本人も、文庫版あとがきに“今の私”が不思議と書いた頃の当時の“私”に似ていること、冗談は今でも通じそうだと笑っておられたけど、今こそ多くの人に読まれるべき「小さな名著」だと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年10月9日
- 読了日 : 2022年10月16日
- 本棚登録日 : 2022年10月7日
みんなの感想をみる