黒乙一の最高到達点と思える短編集。ダークなホラー系が多いのだが意外性に満ちた作品ばかりだった。どれしもが一定の水準を満たしているためにどれが一番かと問われるとあれだが個人的に好きなのはブラックユーモアな掛け合いが面白い「血液を探せ!」とか「Closet」あたり。ただ結末が読みやすいために評価は微妙かも。逆に全く結末が読めない「SO-far そ・ふぁー」や「落ちる飛行機の中で」なんかは高いかも。陰惨な作品ばかりなのだが爽やかさと寂寥感の出る読み心地で乙一さんらしい、としか言えない感想で素晴らしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2023年8月30日
- 読了日 : 2023年8月29日
- 本棚登録日 : 2023年8月30日
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