憂愁夫人 改版 (岩波文庫 赤 446-1)

  • 岩波書店 (1957年4月5日発売)
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感想 : 3

半世紀もの間、私の座右にある物語。ロシア文学に傾倒しながらも、このドイツ文学に心酔した。本来、自己変革の物語なのだが、私は恋愛小説として読んでいた。人間に苦悩と憂いをもたらすというドイツの伝説的妖魔「憂愁夫人」。彼女に纏わりつかれている男性主人公の苦闘が、リアリズムの筆致で描かれている。幼友達である女性だけが、仄かな希望だ。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ドイツ文学
感想投稿日 : 2016年4月18日
本棚登録日 : 2016年4月18日

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