ツイッターノミクス TwitterNomics

  • 文藝春秋 (2010年3月11日発売)
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【学んだ事】

第一章 ウッフィーって何?

▼ウェブ・2.0
⇒ネットワークを通じて大勢の人々が結びついていくマス・コラボレーションの世界

▼ソーシャル・キャピタリスト
・大勢の人と信頼関係でつながり、コミュニティを形成し、ウッフィーを増やす人である。
 
▼ウッフィーは、その人に対する評価の証
・人に喜ばれるようなことをしたり、手助けをしたりすれば、
 あるいは大勢の人から尊敬され評価されれば、ウッフィーは増える。

▼ウッフィーを増やす3つの方法
・好かれること

・つながること

・一目置かれること

▼Eventful Demand
・アーティストがコンサートをやるのをただ待つのではなく、
 ファンの側から好きなアーティストのために需要をつくってしまうサービス。

第二章 Twitterはテレビ広告よりも時には効く

▼PayPerPost(ペイパーポスト)
・「問題はブロガーがカネをもらうことではなく、もらったと明示しないことだ。
 これでは、ブロガーと読者の間の信頼関係は壊れてしまう」(ジェフ・ジャービス)

▼ウッフィー・リッチになるコミュニティ・マーケティング
・大声でわめくのはやめ、まずは聞くことから始める。

・コミュニティの一員になり、顧客と信頼関係を築く。

・わくわくするような体験を創造し、注目を集める。

・無秩序もよしとし、計画や管理にこだわらない。

・高い目標をみつける。

第三章 デルは、商品に対する不満も公開した

▼大声でわめくのはやめる
・自分の声を聞かせるからユーザーの声を聞く姿勢に転換する事が重要である。

・「この会社、いいな」と感じたユーザーは頼まれなくても、あっちこっちで話すものである。

▼サイテーと言われたデル

・オンラインで大きく批判された。

・Direct2Dellを結成し、不満をため込んいたユーザーの対応をした。

・カスタマー・コミュニティから出されたアイデアを数十個以上、製品やサービスに生かしている。

・DellIdeastormのトップ・イノベーターを正式に社員として採用し、製品開発チームに加わってもらうことさえ計画している。

※最終目的は、対話で得たものを実際にサービスや製品に生かすことができるかである。

第四章 ウェブ上で顧客を増やす8つの秘訣

①製品やサービスは、できるだけ幅広い層を対象に設計する。

②コメントには必ず返事をする。否定的な返事でもよい。

③批判を個人攻撃と受け止めない。相手は、わざわざ時間を掛けて改善すべき点を指摘してくれている。

④有益な指摘やアイデアは感謝する。

※賞金や賞品といったインセンティブは、停滞気味のコミュニティに活を入れるには効果的だが、
 ゼロからのスタートには向かない。賞金目当ての人を大量に呼び込んでしまう危険性が大きい。

⑤新機能は必ず事前に知らせ、フィードバックを求める。

⑥フィードバックを活かしてこまめに改善する。

⑦フィードバックを待つのではなく、こちらから探しに行く。

⑧どんなに愛されている会社や製品でも、あら捜しをする人は必ずいると覚悟する。

第五章 ただひとりのお客様を想定する

▼ただひとりのお客様を想定する

・企業がコミュニティの一員になるのは難しい事ではない。

・アマゾンも一人の顧客を思い描いて発展した。

・マーケティング会社の架空の顧客層ではなく実在の顧客から始める。

▼ウッフィーを増やす11のヒント

・ディテールで差をつける。 モレスキン

・ワンランク上をめざす。 TED

・感情に訴える。 ボージュ・オー・ショコラ

・楽しさの要素を取り込む。 ヴァージン

・あたりまえの物をファッショナブルにする。

・「フロー体験」を設計する。 アップルコンピュータ

・パーソナライゼーションの余地を残す。 MOOカード

・実験精神で望む。 スキニー

・シンプルにする。 37シグナルズ

・お客様をまずハッピーにする。 iPodとiTunes

・ソーシャル・キャタリストをつくる。

▼なにかプロジェクトを始めるときに事前にやるべきなのは、水も漏らさぬ計画を立てることではなく、
 状況変化を敏感に察知するレーダーと機敏に対応する仕組みを用意することである。

▼そもそもFlickr自体、ルディコープという会社が大規模多人数参加型オンライン・ゲームのために開発したツールだった。
 ところがFlickrの方が人気が出そうだというので、ゲーム開発は棚上げにされた経緯がある。

▼多くのオンライン・コミュニティでは、会話をぶち壊しにするような不心得者が一人でも現れると、
 どうしても大勢がそちらになびきやすい。自由な討論を維持しつつ破壊行為を防止するのは、神経を使うむずかしい仕事である。

▼失敗を恐れる人はわかっていない。問題は失敗をすることではなくて、やってしまった失敗にどう対処するかということである。
 実際には、小さな失敗をいくつかやってしまっても、それを認めることでむしろ共感を得られることが多い。

▼Twitterのユーザー数をビズ・ストーンは決して明かさない。
・ビズは数を明かさないことによって、大切なのはTwitterがもたらす新しい体験であり、
 悲喜こもごもの物語であり、社会的な影響力であることを示唆し、それにつ いて考えるよう訴えているのである。

▼5つの高い目標
・よいことをする。 クレイグズリスト

・まず顧客のことを考える。 サウスウェスト航空

・顧客にパワーを与える。 私の始めたシチズン・エージェンシー

・ゲームでボランティア活動を促進する。 アコハ

・事業の枠を超えたことをする。 ティンバックツー

▼コミュニティ意識を持つまでの四段階

・コミュニティの仲間になりたいと思う。

・コミュニティの影響力、コミュニティへの影響力を感じる。

・コミュニティへの参加によって充足感や達成感を得る。

・歴史や体験を共有し強い絆を感じる。

【実践できる事】

①ソーシャルメディアを使いこなす。様々なメディアを使って、色んな方と交流してみる。
 そして、実際に会ってみる。

②コミュニティの動向を見てみる。Facebookの公式ページでも同様に、企業がどのような対応をしているか、
 そして、優れている点や改善した方が良い点をチェックする。

③自身の発言や、ブログがウッフィ―を得ることができるように、考えて実行してみる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2019年8月29日
読了日 : 2011年12月5日
本棚登録日 : 2011年11月16日

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