新版 考える技術・書く技術 問題解決力を伸ばすピラミッド原則

  • ダイヤモンド社 (1999年3月4日発売)
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【学んだ事】
第一章
▼ピラミッドの鉄則
前提⇒文章がピラミッド型に構成されていれば、読み手の作業ははるかに楽になる。
・マジックナンバー7⇒人には一度に理解できる事柄には限度がある。
・どのレベルであれ、あるメッセージはその下位グループ群のメッセージを要約したものでなければならない。
・各グループ内のメッセージは同じ種類のものでなければならない。
・各グループ内のメッセージは論理的な順序で配属されなければならない。
第二章
▼ピラミッドの内部の関連性
・メッセージは縦方向に関連性を持つ(Q&A方式)。
・メッセージは横方向の関連性を持つ(演繹法/帰納法)
・頂上ポイントは読み手の疑問に答える。
・導入部は疑問を思い出させる。
第三章
▼ピラミッドを作る
①主題(テーマ)を明らかにする。
③ 「疑問」が何かを決める。⇒読み手を思い浮かべる。
④ 「答え」を書いてみる。※もしわかるのであれば。
⑤ 「状況」と「複雑化」によってその「疑問」が導かれるかどうかをチェックする。
⑥ 「答え」が妥当かどうかチェックする。
⑦ キーラインを埋める作業に取り掛かる。
※一般的にはトップダウン型のアプローチの方がやさしい。なぜならば、より確信できる物事から考え始めるのが人の常であるため。初心者はまずはトップダウン型に構成する事を考え始める。
第四章
▼導入部を書く
①状況を述べる。
③ その状況で、「複雑化」が発生し、その複雑化が「疑問」を引き起こす。
④ その疑問に対して、あなたの文書が「答え」を出す。
・よい導入部を書くための理論
1. 導入部とは、知識を与えるものではなく、思い起こさせるためのものである。
2. 導入部にはストーリーの3要素(状況、複雑化、解決)を含ませる。
3. 導入部の長さは読み手の必要性ち文書のテーマによる。
第五章
▼論理的に理由づける
・演繹法は一本の理由づけで展開する。
・帰納法は類似の考えや関連する行動をグループ化する。
・キーラインレベルでは、帰納法の方が演繹法よりも望ましい。
~第Ⅱ部~
第六章
▼論理的順序の種類
・時間の順序⇒自分の考えを述べる時、プロセス・フローとして図示するならば。ある結果の原因を特定する。
・構造の順序⇒自分の考えを述べる時、構造のコメントをするならば。全体を部門に分ける。
・重要度の順序⇒自分の考えを述べる時、分類を行うならば。類似のもので分類する。
▼行動の考えを配置する
・各ポイントは最終結果物をイメージできる表現とする。
・同一結果を導くアクション群をひとつのグループとする。
・グループ化の根拠になるプロセスや構造を明らかにし、その順序に従い配置する。
・見落としたアクション・ステップがないかどうかチェックする。
▼状況の考えを配置する。
・同じ種類で表現される考えをひとつのグループとする。
・グループ化の根拠となる構造や分類を明らかにする。
・各ポイントを主語・述語を備えた文章形式に書き直した後、配置の順序を決める。
・見落としたポイントがないかどうかチェックする。
▼グループの考えを要約する
・考えを要約する場合、それらアクション群を実行することにより直接得られる結果を述べる。
・状況の考えを要約する場合、それらポイント群の類似性の意味を述べる。
第七章
▼考えの類似性を発見する
・各考えがすべて同じテーマについて述べている。
・各考えがすべて同じアクションを必要とする。
・各考えがすべて同じ対象に対するアクションについて述べている。
・各考えがすべて同じ洞察結果を意味している。
▼行動の考えをリストにする
・各ポイントを裸にし、類似のキーワードでグループ化する。
・各グループのレベル(階層)の違いを明らかにする。
・各ポイントは最終結果物をイメージできる表現とする。
・アクション群の実行から直接得られる結果を述べる。
▼状況の考えをリストする
・テーマ(主題)、具体的状況(述語)、目的(目的語)、意味するものなどの類似点を発見する。
・各ポイントをできるだけ狭くグループ化する。
・そのグループ化が何を意味するのか(推論)を述べる。
~第Ⅲ部~
第八章
▼問題を定義する
・問題が発生した分野を目で見えるように図式化する。
・今まで安定を覆すような出来事を述べる。
・望ましくない結果を明らかにし、望ましい結果を具体的に述べる。
・その問題を解決するために、今まで何らかのアクションが取られたかどうか明らかにする。
・分析の目的、すなわち分析より答えるべき疑問を明らかにする。
第九章
▼問題分析を構造化する
①問題を定義し、診断フレームワークを用い、問題分野の詳細構造を明らかにする。
②問題の原因を仮説的に設定し、設定した仮説の妥当性を証明(または否定)するデータを集める。
【明日から実践できる事】
① あらゆる日常の物事や事象を、ピラミッド型に構成してみる。それによって、物事を分類する癖をつける。
② 自分が考えた結論を常に、批判的に捉える事を意識する。「なぜ?」「だから何?」というワードを投げかける。
③ もう一度、ワークブックと併用しながら、読み進めて、改めて認識していく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2019年8月29日
読了日 : 2013年2月15日
本棚登録日 : 2011年4月6日

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