マッドサイエンティスト ロボット学者 石黒浩は、
自分と同じアンドロイド(ヒトモドキ;人造人間)を作り、
自分とは何かを 考察していく。
それは、ロボットを作るという技術論ではなく、
自分と同じものが存在することで、自分とは何か?
を客観的に見ることができるようになる。
そして、老いていかないアンドロイドに、
どう立ち向かうのか?
結果として、5年前に作った自分の状態に戻ろうと
筋力トレーニングをして、美容整形まで受けて、
5年前の自分よりも、若返ろうとする。
自分とは何か?自分とはどうあるべきか?
自分とどう付き合うのか?
その関係性を改めて捉えることで、
ロボット学の文化や哲学まで考察することになる。
モデルFと同じ アンドロイドを作り、
そして、どのような服を着せ、
その中で 美しいとはどういうことかを考察する。
平均的な顔では、人間らしく見えない。
そして、そのアンドロイドは、演劇に出演し、
詩を朗読する。そこには、透明感のある人間が、生まれた。
そして、すべて削ぎ落とした人間ロボットとは?
ミニマム人間アンドロイドは、抱くと言う行為で
存在価値を増す。
2014年の出来事なので、さらに進化していることだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Net/IT/AI
- 感想投稿日 : 2018年11月23日
- 読了日 : 2018年11月23日
- 本棚登録日 : 2018年11月23日
みんなの感想をみる