ブルーマーダー (光文社文庫 ほ 4-11)

著者 :
  • 光文社 (2015年6月11日発売)
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池袋署の姫川玲子。
池袋にいながら、この本を読んでいる。
なぜか、池袋と言う街の姿が、浮かび上がる。
青いマスクをかぶった殺人鬼 ブルーマーダー。
その犯行は凄惨で、鈍器みたいなもので、
左右の鎖骨をおり、両手を使えなくして
骨と言う骨を粉砕して、最後に 脳天をかち割り
『死』に至らしめる。
それを折り畳んで、大きなバックにいれ、処理してしまう。
残酷さを 突き抜けた クールな殺人鬼。
20人以上を 殺したと言うなかで、
死体を放置して、殺したことをアピールする。

ヤクザ、元暴走族、中国人マフィアなどを襲い
更に、警察官も負傷させてしまう。
そのことで、街の暴力を振るうものたちは、
不活性化する。その狙いは どこにあったのか?
下井、ガンテツ、姫川が、その犯人を追いつめる。

過去の事件が浮かび上がることで、
ブルーマーダーの狙いが明確化する。
姫川の最後に、ブルーマーダーなり損ないとの対峙で
菊田を救いたいと言う想いで、果敢に立ち向かい
菊田に本心を伝えることになる。
菊田は 結婚していたのだった。
それでも、姫川は、想いを伝える。
姫川らしくて、姫川していた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察/司法
感想投稿日 : 2017年9月6日
読了日 : 2017年9月6日
本棚登録日 : 2017年9月6日

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