君よ憤怒の河を渉れ [DVD]

監督 : 佐藤純彌 
出演 : 原田芳雄  大滝秀治  池部良  中野良子  高倉健 
  • 角川エンタテインメント
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感想 : 19
5

高倉健は 1931年 福岡県で生まれた。

私は、高倉健のファンである。
高倉健を好きなのは その『不器用さ』を演ずることにある。
『不器用』とは、自己弁解しないことである。
その『不器用』によって、不利な条件におかれ
耐え忍ぶ。あるときに爆発して、暴走する。
『やる時にはきちんとやる』という姿がいい。
『不器用』という共通項と 
暴走する高倉健にあこがれるのだと思う。

中国でもっとも高倉健の映画の中で人気があるのが
『君よ憤怒の河を渉れ』1976(昭和51)年作品

罠にはめられた 杜丘冬人検事(高倉健)
強盗強姦事件と強盗事件でつかまる。
そこから、逃亡する・・・

現役検事の犯罪はマスコミでも騒がれる。
強盗強姦事件の犯人といった 水沢恵子をさがす
アパートの管理人が、水沢の住所を教えてもらう。
能登の片田舎、水沢は偽名だった・・・
横地加代と言う名前で その旦那がもう一方の
強盗犯だと言った タクシー運転手(田中邦衛)だった。
罠が暴かれる瞬間である・・
しかし、加代は殺されていた。
高倉健は『強盗犯』から『殺人容疑』に切り替えられる。

高倉健は タクシー運転手を追いかけて 北海道に向かう。
そこには もう刑事たちが待っていた。
高倉健は 山ににげこみ ・・・
そこで、真由美(中野良子)が熊に襲われようとしているのを助ける。
高倉健は熊に襲われかけて・・・
河に投げ飛ばされる。
真由美は 遠波牧場の娘で 高倉健を看病していた。

父親は 大滝秀治。道知事選に立候補の予定にしている。
真由美の命を助けてくれたことに感謝しているが、
杜丘ということを知っている父親は
自首を勧めるが・・高倉健は断る。
その間に、警察の包囲が・・・・
高倉健は 逃げるが・・・途中 中野良子のウマに乗って・・・

つまり、『逃亡者』の日本版なのである。
北海道をセスナをつかって脱出するときに 

大滝秀治が中野良子に言う
『男は死に向かって飛び立たねばならないときがある。』

娼婦(倍賞美津子)が高倉健を救う
彼女は言う
『病人を助けちゃいけないという法律を破るのは当たり前じゃない。
いちいち、法律を守っていたら生きていけないもの。』

『法律を破ってでもしなければならないことがある。』
と高倉健は言う・・・

新宿西口で ウマの群れの中で疾走するという展開に
眼を見張る・・・。

ただ、この映画の音楽のセンスは何かといいたい。
わらってしまう・・・

高倉健のよさは 『長い切れ目』にあるとする。
なるほどねぇ。
眼が生き生きしているのが すきなのですが・・。
美男子 というのはいいなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察/司法
感想投稿日 : 2013年10月28日
読了日 : 2013年10月28日
本棚登録日 : 2013年10月28日

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