人工知能、ロボット、人の心。 (TheWave出版)

著者 :
  • SpikyWave株式会社 (2015年1月19日発売)
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人工知能、ロボットの先端分野の人への
直接のインタビューによって、構成されている。
質問がシャープで、本音を聞き出している。

この本を読んで、人工知能の技術が進展して、
脳のメカニズムへフィードバックされているよう
な感じを受けた。脳の研究も急速に進むのではないかなと思った。
とりわけ、心は、どうしてできたのか?
潜在意識とは、何かということだった。

人工知能の発展によって、宇宙の謎が急速に
進むのではないかという問いかけが面白い。
DNAの解析ができて、より進化のテーマも
解析されることになる。遺伝子の意味が解明
されることは、予防医学においても重要になる。

人間の能力は、
「管理能力 」 「技術的 ・機能的能力 」 「安全性 」 「創造性 」 「自律と独立 」 「奉仕 ・社会献身 」 「純粋な挑戦 」 「ワ ーク ・ライフバランス 」
この8つの分野で存在する。

日本のロボットは、鉄腕アトムみたいに、
仲間意識が強いところが、日本的なものが生まれる。
ソフトバンクのペッパーも、そのような位置にある。
コミュニケーションを大切にした取り組み。
感情を受け入れている。

ペッパーは、『感情認識機能を搭載した 。これが P e p p e rの重要な特徴の一つ 。相手の感情を認識する事で 、相手を喜ばせるということを行動の基本原則にした 。』

『G o o g l eはウェブ上のユ ーザ ーの行動履歴から人間を理解しようとし 、 F a c e b o o kや L I N Eは友人同士のやり取りを通じて人間を理解しようとする 。 A p p l eは 、スマ ートフォンの利用を通じて人間を理解しようとしている 。』

人間は、少量のデータで、判断し、
人工知能は、大量のデータでしか、判断できない。
人間は、面倒見るという行為が、
一番のジコアイデンティティとなる。
ペットやアイボ、そして、ペッパー。

面白い時代になった。
この著者は、時代の動きをよく見ている。
すごいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Net/IT/AI
感想投稿日 : 2018年4月10日
読了日 : 2018年4月10日
本棚登録日 : 2018年4月10日

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