今回のぶたぶたさんはスクールカウンセラーです。これはもう何というか天職ですよね。
ぶたぶたさんは見た目がぶたのぬいぐるみだけど、中身は普通の中年おじさんなんですよね。特殊な能力とか魔法とかある訳でない。でも、ぶたぶたさんは話をしっかりと聞いて受け止めて自分の考えを返してくれるのです。これはこれまでのシリーズでもそうでした。だから悩みをもった人がぶたぶたさんと出逢うことで、自分の中にある問題の解決に気付くというのが多かったのだと思います。
もちろん中学生の悩みは本人のみでどうしようもない部分も大きいのですが、ここにもうひとつのぶたぶたさんの特徴である仕事に対して真面目で確実に取り組むという部分が大きく関わり、しっかりとサポートしてくれる。うん、正にカウンセラーにこれほどまでに適任の人物(ぬいぐるみだけど)はいないでしょうね。そしてここ最近はぶたぶたさんがいなくても成立するような話が多かったのですが(ぶたぶたさんが聞き役に徹しているので)今回はしっかりとぶたぶたさんが物語の中心にいてくれる嬉しさもありました。当たり前だけどこのシリーズはぶたぶたさんがいてこそなのですから。また昔のようなぶたぶたさん自身のお話も読んでみたいですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年6月21日
- 読了日 : 2016年6月21日
- 本棚登録日 : 2016年6月18日
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