まっ白な嘘 (創元推理文庫) (創元推理文庫 146-7 フレドリック・ブラウン短編集 1)
- 東京創元社 (1962年5月25日発売)
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感想 : 39件
恥ずかしながら初めてのフレドリック・ブラウンなのです。あれ? SFの人じゃなかったっけ? くらいの認識しかありませんでした。猛省しております。なぜ今まで読んでいなかったのだと後悔しました。それくらいにとてつもなく面白かったのです!
様々なタイプのミステリが詰まった短編集です。オーソドックスな犯人当てもあれば、どのようにして?に主眼を置いたハウダニットもあれば、微妙なズレがもたらす奇妙な味もあり、最後の一行に驚愕するものもあります。そしてそのどれもが、「なぜ?」が「なるほど!」に変わる快感を味わえます。
殺人現場に残された足跡の謎。自殺するはずのない人物が自殺する原因。下宿の部屋に明かりをつけずにいる理由。記憶を失った男の顛末。憎き悪漢の最期。そして最後に読者に仕掛けられる罠。どれもユーモアとサスペンスが融合された極上の一品です。
こうなると、他のミステリ作品はもちろん、SF作品も読みたくなりますね。またまた楽しみが増えたというものです。
読書状況:読み終わった
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在庫なし
- 感想投稿日 : 2017年5月11日
- 読了日 : 2017年5月11日
- 本棚登録日 : 2017年4月26日
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