張作霖爆破事件から太平洋戦争の終結まで、なぜ戦争が始まり、戦争が拡大し終結が遅れたのか、著者の平易な語り口でまとめた大書。日本の国民性の負の面が積み重なってしまった不幸な歴史をしっかりと見つめ、学び、同じ過ちを繰り返してはならないと思います。
・歴史はリアルな事実の塊、そこから学ぶべきことはとても多い。但し、各々がもっと歴史から「学ぶ」という気持ちを持つことが大前提。
・不都合なことは起きないこととするという発想、大局を踏まえ先々を見越そうとせず、現状を改めることをせず、個々の事象に対する根拠のない自信に基づいた行き当たりばったりの対処療法を積み重ねた結果の大敗。
・メディアの重要性を再認識。国民の熱狂が国を危うくする。その熱狂を引き起こすのはメディア。メディアは常に冷静で中立性を保たなければならない。
・国民はもっと政治に関心を持ち、関与しなければならない。政府の要人に付く人が「そんなことするはずはない」という前提ではダメ。
・後から振り返っているから「何て馬鹿なことを・・・」っと言えるが、今の日本でも同じような馬鹿ことを行ってないか?と常に歴史と照らし合わせて検証をしてみる必要がある。
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- 感想投稿日 : 2016年5月10日
- 読了日 : 2016年5月19日
- 本棚登録日 : 2016年5月10日
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