ギリギリ

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年9月30日発売)
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義理義理。
血縁関係のない3人の交流。

一朗太が過労死をして、妻の瞳はすぐに同級生の健児と再婚した。
シナリオライターの卵の健児は、妻の死んだ夫の母の静江と、彼女のお手伝いも兼ねて会っている。
息子に先立たれた静江の喪失感と、息子への愛。

瞳は、一朗太が生前不倫関係だった冴子に、強い口調になれない弱さと、
健児の優しさに感謝しながらも、それに甘えている矛盾を抱え

シナリオライターの仕事が忙しくなる健児とすれ違う日々
日本語教室やカルチャーセンターを通して、自立していく静江の孤独と力強さ。

亡くなった人にたいして残された人がどうそれを受け止めていくか。
瞳と健児が結局離婚してしまうのがちょっと切ないけれど、現実的な感じだとそうかもね。
残念だなあ、という余韻)^o^(

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2015
感想投稿日 : 2015年11月5日
読了日 : 2015年11月5日
本棚登録日 : 2015年11月5日

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