春狂い

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年5月11日発売)
3.36
  • (18)
  • (54)
  • (62)
  • (20)
  • (6)
本棚登録 : 398
感想 : 63
3

生まれながらに美しい容姿をもった少女の不運。

美しい容姿ゆえに男たちの性的な視線や行為を受けた少女。

精神異常の中学教諭が少女にした奇行。
少女と結婚すると言った夫に見放され、売春をする妻が出会った老人との穏やかな日。

中学教諭の前原に幽霊となって姿をあらわした少女。
少女と同じ境遇の少年との出会いと死という別れ、両親の事故死。

少年を死に追いやった兄が教師になって少女の前に現れ、彼との戦いと、少女を守ってくれた男の死。

心を許せる相手が次々と自分のせいで死んでいき、
もっとも憎むべき少年の兄を愛してしまったことへの罪を抱え
少女は海へと沈んでいった。

なんと不運!そして変な教師多い!
弐の美しい妻と老人の話が良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2019
感想投稿日 : 2019年8月12日
読了日 : 2019年8月12日
本棚登録日 : 2019年8月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする