BRUTUS (ブルータス) 2013年 6/1号 [雑誌]

  • マガジンハウス (2013年5月15日発売)
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尊敬できる「日用品」

特集タイトル。

「尊敬できる」という表現がいい。

Have nothing in your house that you do not know to be useful, or believe to be beautiful.
「役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない」 

モダンデザインの父といわれる、ウィリアム・モリスの言葉だそうだ。


本書を読み、我が家を眺めるとがっかりする。
本書に書かれているような、物選びの基準がないからこうなってしまうのだろう。

物選び基準とは?

具体例がある。
・機能に従ったカタチ、素材である。
・品質の追求に妥協がない。
・飾るだけ、使うだけのモノではない。
・使っている時間が楽しい、心地いい。
・デザイン哲学を感じる。
・手入れしながら長く付き合いたくなる。
・余分な装飾がなくシンプルで美しい。
・機能を超えた意思が見える。

日用雑貨店経営者4人の言葉もある。
・使っていくうちに魅力が増していくもの。
・ものの裏側にあるものがクリアなこと。
・理にかなっていること。
・ジェネレーションを超えて使える耐久性があること。
・手に馴染むなど、デザインが自分の五感に合うこと。
・失敗を恐れない。
・丈夫で力強く、使っていて気を使う必要がないもの。
・強い地場産業で作られているもの。
・使っていて楽しくなるもの。
・見た目、デザインが良いこと。
・自身での利用シーンが思い描けること。
・迷った時は直感を大事に。

彼ら4人の「尊敬できる日用品」は190点ピックアップされている。

それらを眺めていたら、彼らの一人ひとりの個性さえ見えてきたような気がした。
自分自身の物選び基準を持つことがいかに大事かがよくわかったところだ。

いま、鍋、フライパンなど、いくつか買い足したいものがある。
ストレスなく、しかも永く使えるもの、それから……、そう、まさに本書がいう「尊敬できる日用品」を手に入れたい。

気になったもの
・宮崎製作所ジオ・プロダクトのクッキングウェア
・沖縄陶器「やちむん」
・包丁工房タダフサ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: monoモノ物=雑貨・手土産から家まで、衣食住関連
感想投稿日 : 2013年6月18日
読了日 : 2013年6月18日
本棚登録日 : 2013年6月8日

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