法隆寺の謎を解く (ちくま新書 601)

著者 :
  • 筑摩書房 (2006年6月1日発売)
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[ 内容 ]
法隆寺は世界最古の木造建築として“世界遺産”に指定されている。
しかし実は、私たちが目にしている法隆寺は七世紀後半から八世紀初めにかけて「再建」されたものであり、そうしたことがわかったのは一九三九年になってからのことにすぎない。
しかも聖徳太子による創建から「再建」達成までの百年間は、仏教の日本化と並行して、古代王朝の内部で激しい権力闘争が起こった時期でもあった。
仏教やヒンズー教などのインドの宗教建築を踏査してきた著者が、回廊の構造や伽藍の配置などから古代世界を読み解く、空間的な出来事による「日本」発見。

[ 目次 ]
序章 法隆寺の謎(謎解きのまえに 解き明かされる謎の数々)
第1章 法隆寺をめぐる(門前にて 中門の中で そして塔と金堂 塔の中で 金堂の中で)
第2章 めぐる作法/めぐる空間(めぐる作法の伝来 五重塔と柱信仰 列柱回廊をめぐる 夢殿へ 祈りのカタチ)
第3章 法隆寺は突然変異か(門の真ん中に立つ柱 なぜ法隆寺だけなのか 法隆寺以前の伽藍配置 法隆寺ファミリーの誕生 謎の柱はビテイコツだった)
終章 日本文化の原点に向かって(タテとヨコ、南北と東西 血統と流儀、そして新創建を進めたのは誰か 空白の誕生、そして大陸起源か日本起源か)

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[ 参考となる書評 ]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ちくま新書
感想投稿日 : 2010年5月25日
読了日 : 2007年7月18日
本棚登録日 : 2010年5月25日

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