自由とは何か: 監視社会と「個人」の消滅 (ちくま新書 680)

著者 :
  • 筑摩書房 (2007年9月1日発売)
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[ 内容 ]
かつてより快適な暮らしが実現した現代社会。
各人の振る舞いは膨大なデータとして蓄積され、“好み”の商品情報が自動的に示される。
さらにはさまざまな危険を防ぐため、あらかじめ安全に配慮した設計がなされる。
こうして快適で安全な監視社会化が進む。
これは私たち自身が望んだことでもある。
しかし、ある枠内でしか“自由”に振る舞えず、しかも、そのように制約されていることを知らずにいて、本当に「自由」と言えるのか。
「自由」という、古典的かつ重要な思想的問題に新たな視角から鋭く切り込む。

[ 目次 ]
第1章 規則と自由(「個人」の自己決定と法・政治 自由への障害 二つの自由―バーリンの自由論 交錯する自由)
第2章 監視と自由(見ることの権力 強化される監視 ヨハネスブルク・自衛・監視 監視と統計と先取り 監視・配慮・権力 「配慮」の意味 衝突する人権? 事前の規制・事後の規制 規制手段とその特質)
第3章 責任と自由(刑法における責任と自由 自己決定のメカニズム 責任のための闘争―刑法四〇条削除問題 主体と責任)

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ちくま新書
感想投稿日 : 2010年5月26日
読了日 : 2007年1月5日
本棚登録日 : 2010年5月26日

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