芥川の「切支丹物」作品集。「煙草と悪魔」「さまよえる猶太人」「るしへる」「神神の微笑」「おぎん」が面白い。実存が信仰を決断しそれを意味あるものたらしめるのだろうか。或いは、信仰そのものが信仰に報いるのだろうか。実存が信仰に意味を与えるのか、信仰の中で実存は意味を与えられるのか。実存/信仰、個人/神。難しい問題だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2011年3月26日
- 読了日 : 2008年11月6日
- 本棚登録日 : 2011年3月26日
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