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【主人公】
自身の家族を殺害した犯人を追っている好奇心旺盛でまっすぐな貴族の女の子。
チワワ系女子。
愛くるしくて人懐っこく、相手を想うあまりに危険を顧みず事件に首を突っ込んでピンチに陥ったりするけれど、全部ひっくるめて「可愛げのある」主人公だと思います。
主人公はしっかりと考えているし、必死なのも伝わるし、相手を想うあまりに危険を承知で飛び込んでいくことを決める等、私は主役らしくて好きですが（首を突っ込まなきゃ事件に触れることはできないし、トラブルを起こすのは主人公の特権ですしね！）、結果だけ見れば「無謀にも事件に首を突っ込み、ピンチに陥るひ弱な主人公」でもありますので、ここは見方次第で好き嫌いが割れるかも。
【攻略対象】
●ホームズ
⇒冷静沈着で皮肉やキツイことを口早に話す神経質な少年。普段が普段なだけに、デレるととても可愛い。
●ワトソン
⇒探偵であると共に医者のタマゴでもあり、心優しい少年。ワトソンはひたすらに優しいです…。
●明智
⇒日本からの留学生で生真面目な性格。生真面目ゆえにこちらもデレると可愛い。何気に一番の戦闘要員（笑）
●ルパン
⇒クールなフェミニスト。常に余裕があるというか、攻略対象の中で一番大人っぽいキャラクターでした。
●ジャック
⇒犯罪組織の中に身を置く純粋な少年。とても優しく、愛情深く、見た目の割にとても仲間思いで誠実な子。
【システム】
ノベル形式。
終盤まで共通の事件を追い、CASE 9での閑話（公園で皆でピクニック）以降個別へ分岐。
その後は個別が4章＋エンディング。
各キャラにGOOD ENDとSAD ENDの両方があります。
全ての選択肢が＜時間制限あり＞で、慣れるまではこれが最大のネックかもしれません。とても焦ります。
…が、選択をした後でも巻き戻し（前の選択肢に戻る等）の機能は使えますので、実際はそこまで躍起になるものでもないです。
共通が長いので＜次の選択肢までスキップ＞機能が大変ありがたいですが、たくさんの文章を飛ばす際は結構時間を要します（インストールをしていても）。
【ストーリー】
＜＜主軸＞＞
イギリス女王の飼い猫を無事に捜索・保護したことで、主人公は「女王陛下の探偵」の証を受け取り、ハリントン学園の探偵学科へ入学を果たす。
学園に通う仲間たちと様々な事件を追いながら絆を深めるうち、次第に彼らは大きな事件に巻き込まれていく。
CASE 9のピクニックまでは事件内容・犯人・操作メンバー等が全て固定で共通のため、1周終えれば実際はCASE 10からが本題となります。
個別ルートでは主人公やキャラクターが何らかの形で事件に巻き込まれ、身を投じていく過程が丁寧に描かれるし、解決までしっかりと導いてくれるのでストーリーに入り込めます。
一方でCASE 9までの共通パートは単発の事件を追う形式で、それもさして深い内容でもない為、やや作業的になる傾向があるかと思います。
＜＜恋愛＞＞
前半は乙女ゲームらしい要素はほとんど無い気がします（ルパンとの接触以外）。
探偵学校の一員として、仲間と事件を追い、友情を深める描写が多く、甘い言葉で口説かれたり、恋愛に発展しそうなイベントはほとんど無い。
そのため、個別分岐後すぐに主人公が彼のことを想い出したり、彼らが主人公のことを好いていることに若干の違和感を感じます。
それでも、個別分岐後は一緒に謎に挑み、支え合う形になるため、心の距離が近づくのは感じられます。
ほとんどのルートで、最後にキスで〆るという爽やかーな恋愛観なので、途中が矢印しか出ていなくても納得できる、というか。
微糖は微糖ですので、キャラにちやほやされたい、イチャイチャしたい、という方にはあまりお勧めとは言い難いやもしれません。
【感想】
楽しかった！
どのキャラも綺麗で素直なのでとっつきやすく、個人的には好印象。「あぁ、この子、苦手かも…」というのが無く、全員好きになれました。
それだけに、乙女ゲームらしい、「女子をときめかせる要素」が少なめだったのが惜しい。
しっかりと見せ場はあるし、「おお、カッコイイ！」と思わせてくれるシーンはあるのですが、強烈な萌え/ときめきを感じることなく終わってしまったのが残念でした。キャラがいいだけに、もう少しときめきを感じるようなシーンがあればもっとハマれただろうになぁ…と思います。
真相ルートの「真相」がいまいち…というか、ここまで引っ張っておいてそれだけ…？と思えてしまったもまた惜しい。もう一捻り…というか、もう一騒動欲しかったかも。
とはいえ、とても楽しめました！Vita移植…難しそうですが、もし万が一出たら私は買います！
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- 感想投稿日 : 2015年4月21日
- 読了日 : 2015年4月24日
- 本棚登録日 : 2013年1月12日
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