若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2006年9月15日発売)
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5

すごい!
この本はすごい!とてもためになった。

〜以下、◇○本より抜粋、●・コメント〜

◇p.49:人事制度の違い
○「職務給(しょくむきゅう)」:
担当する職務内容によって給料が決まる
○「職能給(しょくのうきゅう)」:
勤続年数を軸に給与が決まる
●自分は、どちらかなぁ。
半分半分かもなぁ、


◇p.53:IT系日本企業の中途採用にくる30代後半以上のコンサルタント
「優秀なんだけど、即戦力じゃないから」
断る
●あぁ、たしかに実務の話が通じないマネージャはいらないな。。
(これは、でも反対に考えたときにキビシイ現実)

◇p.93:派遣社員ほど使える存在はない
●1999年の労働者派遣労働法の改正
2002年の改正で生産業でも受け入れが認められて
はじまった大ブーム。

◇p.101:派遣労働者が増えたワケ
○経営者 「若い人間は必要だ」
○労働組合「でも、リストラや賃下げは認められない」
労使共に50歳以上に限定
ツケをを受けるのは、若者。
●ひどい!
これが、若者の正社員数激減の原因だな!

◇p.135:年功序列制度が柱である以上、人材の価値は年齢で
決まってしまう。そのため、派遣社員、フリーター
では、職歴として評価されない
●極端に言うとそうかも。

◇p.157:「大丈夫、今はきついけど、将来は楽になるから」
と騙してコキ使い、人生の折り返し地点を過ぎたあたりで
「あぁ、自分は騙されたのか」と思い知らせるようなシステム
は一度ぶち壊してしまったほうがマシであろう
●ここに筆者の主張が強く出てると思った。
日本の年功序列の人事制度がもたらす制度の不備
でも、だからといって「完全能力制」がいいのか?

◇p.166:日本の高校生が将来なりたい職業は何だろう
1999年青年研究所調査
第一位:公務員
第二位:教師
→半数が公務員
●日本の将来って、、、、

◇p.178:体育会系が好まれるワケ
強力な昭和的価値観が醸成されており
その「主体性のなさ」が従順な羊として
体育会系が好まれる
●なるほど〜、たしかに年功序列(先輩後輩)を重んじ
組織としては使いやすいのかも。
でも「トビヌケタ」人材を確保しないと存続も危うい
という採用意志と相反していて、、、う〜ん。
しかしなぁ。。
組織として動くときに、この従順さはないと
統率はとれないな。。

◇p.185:「昭和的価値観の正体」
小学校から始まるレールのなかで、試験によってのみ
選抜されるうち、人はレールの上を走ることだけを刷り込まれ
いつしか自分の足で歩くことを忘れは果てる
最後は果物のように選別され、ランクごとに企業という列車に
乗り込み、あとは定年まで走り続ける
●これがもう通用しない!

◇p.205:「楽しんで働く、ということ」
目標はひとつ、全員が楽しみ、そして全員が食っていくことです
●会社ではできないのか?独立しているからできるのか?
サラリーマンでこの道を歩む方法は?

◇p.210:「転職によって成功する人は一割程度」
というが、明確に、「自分は〜をやりたい」という動機のある
人間なら、転職は個人と応募企業の双方にとってハッピーな
結果に終わる可能性が高い
●自分の適性? 自分の夢? 何が自分にとってハッピーか?

◇p.215「10年後の自分がどうなっているか」
年収で言えば、30代後半から40代前半で昇給は完全にストップする
従来、日本企業では、50代後半が基本給にピークだったが
それより15年近く前でストップすることになる
●、、、この現実。自分の幸せをどこに見出すのか。。。??

◇p.218:与えられた仕事をこなすだけでは、けっして
望むものは手に入らない。あくまで自己のキャリア形成の
ために業務が存在すべき
●自分がどんなキャリアプランをもっているか!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2019年5月4日
読了日 : 2009年11月24日
本棚登録日 : 2019年5月4日

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