天皇の戦争責任・再考 (新書y 90)

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  • 洋泉社 (2003年7月1日発売)
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責任とは何か?
そもそも論でいえば、責任は4つに分類できる。
法律的責任、
政治的責任、
道徳的責任、
形而上的責任。

よく政治家などが、法律的には責任がないが、道義的には責任がある。とか


また責任には、空間と時間の概念がある。

社長は、食品への毒混入のように、物理的、空間的に、その場にいたわけではないが、部下の始末をとって責任がある。

また、社長は、来期までにこれだけの売り上げをすると言いながら、達成しない場合、責任を取って辞めることがある。未来に対して、時間を超えての責任がある。

翻って、靖国問題や戦争の問題は、責任をやはり、深く考えていないことによるのだろう。つまり、天皇の責任を一度は顧みないと、先祖の責任を考えないと、現代に生きる人間、未来の人間は、脈々と繋がっているので考えないといけないのだろう。思考停止のネット右翼や左翼や日和見主義では、いけないのだろう。
「陰謀的悪魔」に、対応するためにも。責任とは「本質的な理不尽さ」を内包しているのだから。

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感想投稿日 : 2014年2月20日
本棚登録日 : 2014年2月20日

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