弁護士と税理士~二つの異なる言語 ワンストップ相続実務

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  • 日本法令 (2017年9月11日発売)
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税理士・弁護士それぞれの立場から相続実務について解説。冒頭から相続税の基礎的な話が続き多少退屈な内容であったが、後半のモメ相続時における税理士・弁護士それぞれの対応方法の違いは興味深かった。入門書というより実務家向けの内容。
P254
弁護士は締切を守らない
遺産分割協議の特徴として、全員合意が要求されていることも見逃せません。合議体の意思決定方法が多数決ではないことは極めて異例なことです。子どもが被相続人よりも早逝して代襲相続が発生すると、一般的には相続人の数が膨大になります。相続人の総数が20人弱の遺産分割事件を見たことがあります。住所もわからず親戚付合いもない人間同士の話合いは困難を極めます。
長引いてしまうには構造的な問題があるのです。
訴訟戦略的に時間をあえてかけるということもあります。
特に相手が解決を急いでいるときなどは、時間をかけても構わないというポーズをとることによって、相手の譲歩を引き出すこともあります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 相続税
感想投稿日 : 2018年9月11日
読了日 : 2018年9月11日
本棚登録日 : 2018年9月11日

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