デュラララ!!SH×2 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2014年10月10日発売)
3.78
  • (13)
  • (36)
  • (30)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 491
感想 : 15
3

半年ぶりに六本木に帰ってきたセルティと新羅は、首なしライダーが集団失踪事件の犯人にされていることを知って驚き、八尋たちとともに事件の真相を探ることになります。そして、事件を解決に導いた八尋が「SH」(スネイクハンズ)として、新たな六本木の都市伝説の主役となります。

ひとまず最初の事件が解決したところで振り返ってみると、臨也や静雄、帝人や正臣といった、ライトノベル作品としてはかなりエッジの利いたキャラクターをぶち込んだ前シリーズと比べ、新シリーズはおおむね一般的なライトノベルに近い印象の作風になっているように感じます。法螺田もコミカルな舞台回しの役割を演じているのも、そうした印象を強めているのかもしれません。もっとも、臨也が動き出すことになれば変化が生じるでしょうし、前シリーズでは不完全燃焼に終わってしまったきらいのある青葉が踏ん張れば、ストーリーにもう少し重みが出てくることになるかもしれないので、あくまで現時点での印象にすぎませんが。

前シリーズのファンの中には、ひょっとしたら微温的だと感じる読者もいるかもしれませんが、私自身はこちらの作風の方が収まりどころが良くて落ち着きます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2017年7月31日
読了日 : -
本棚登録日 : 2017年7月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする