アンダーワールドにとどまることを決意した、キリトとアスナのあらたな戦いがえがかれます。
この世界を消滅の危機から救ったキリトは、人界の最高意志決定者である「代表剣士」となり、アスナは「副代表剣士」となって、いまなお混乱のつづく人界とダーク・テリトリーの関係に安定した平和を構築しようと努めていました。修剣学院でキリトの傍付き剣士を務めたロニエ・アラベルと、その親友でユージオの傍付き剣士だったティーゼ・シュトリーネンは、そんな二人のサポート役を務めています。
そんななか、山ゴブリン族のオロイが、人間を殺害したという嫌疑で捕捉されるという事件が起こります。調査に乗り出したキリトは、オロイが真犯人ではなく、背後で何者かが事件をあやつっているのではないかと考え、ロニエとともに、暗黒界軍のイスカーンとシェータのもとを訪れます。
アインクラッド編に対して、その後のエピソードをえがいたプログレッシブ・シリーズが生まれたように、アリシゼーション編に対して、その後のエピソードをえがいたのが今回の「ムーン・クレイドル」なのですが、こちらも著者のネタが枯渇しないかぎりどこまでも話をつづけられるのは、強みといってよいのでしょうか。ともあれ、今回の事件がどのような結末を迎えるのか、たのしみにしています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少年向けライトノベル
- 感想投稿日 : 2023年5月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2023年5月6日
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