第2巻では、保元の乱後の藤原信西の権勢と、平治の乱の勃発までの展開が描かれます。
保元の乱で敗れ去った崇徳院と、院のために命がけで水守の仕事を守ろうとした麻鳥という男の交流や、清盛と久しぶりに再会した母・祇園御前のエピソードなど、本筋から離れた話など、ちょっとしたアクセントが効いています。
後半は、熊野詣でに出かけていたために平治の乱の初動に遅れた清盛が、主上と院の身柄を遷して近衛大将信頼と源義朝の軍勢に対してたちまち優位を占めるところなど、もう少し清盛の活躍に詳しく迫ってほしかったところです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年7月14日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年7月14日
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