がく×ぶる 5 (がく×ぶるシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社 (2010年7月23日発売)
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本棚登録 : 51
感想 : 4
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シリーズ最終巻。三巻以降の急展開に乗り損ねて以降、いま一つ楽しめないままエンディングを迎えてしまったという感じですが、いちおうストーリーをまとめておきます。

美千緒がウテナを選んだという事実を知った可夢偉は、ショックのあまり意識を失います。美千緒、ウテナ、ななみ、紗耶、ナガレの五人は、母・真理亜の究極の催眠術によって可夢偉の深層意識に入り込み、彼女の意識を回復させるための作戦を遂行します。

可夢偉の深層意識は、『不思議の国のアリス』の世界であり、五人の前にウサギの着ぐるみを着た幼い可夢偉(ちびかむ)が現われます。リアル世界に帰還するよう説得する5人ですが、ちびかむは彼らの言葉に耳を貸そうとしません。そこに、野球オタクの芸人・Ωリターナー、オカマの敏腕プロデューサー・サイキッド“D”、そしてカエル顔のストーカー男・〈誘拐未満〉(スプーキーストーキー)の三人が登場します。

Ωリターナー、サイキッド“D”との対決で勝利を収めた美千緒たち五人は、〈誘拐未満〉に戦いを挑みます。勝負は、動画配信サイト「ねこねこ動画」でバンド対決です。驚くほどの美声とちびかむの映像で優位に立つ〈誘拐未満〉でしたが、勝負の途中にウテナたちが、ロリ動画のデータでハード・ディスクがパンパンになっている〈誘拐未満〉のPCを破壊し、勝利を収めます。ところがその瞬間、美千緒の身体は〈誘拐未満〉に乗っ取られてしまいます。

美千緒が可夢偉ではなくウテナを選んだことで、可夢偉は悲しみのあまりストーカー男しか自分に好意をもってくれないと思い込み、彼女の心の奥底にあるトラウマのなかに逃げ込んだのです。しかし、そんな彼女を救うため、自分の深層意識にまで追いかけてきてくれた美千緒たちのすがたを目にして、彼女は自分も前に進もうと決意します。

こうして可夢偉は意識を取り戻し、めでたしめでたしとなります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2015年10月21日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年10月21日

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