片頬に瘤をもつ平大成と平中成の兄弟が、鬼たちの宴で踊りを披露することになり、大成は瘤を取ってもらいますが、中成は瘤をつけられてしまいます。彼らの相談を受けて、晴明と博雅が鬼たちの宴へ向かい、彼らとわたりあって鬼たちとの因縁に悩む大成と中成の憂いを晴らします。
本作はこれまでの諸巻とは異なって、村上豊のイラストが多く掲載された短編でになっています。味わいのあるイラストの印象とあいまって、シリーズ中でもとくにユーモラスな雰囲気のある一作になっているように思いますが、分量的には短編一本ほどで、もうすこしヴォリュームがほしいと感じてしまいました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2021年2月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2021年2月6日
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