子どものころからアインシュタインに対して尊敬をいだいてきたという著者が、この天才物理学者の人物像について語っている本です。
タイトルになっている相対性理論の解説については、「講談社ブルーバックス」から刊行されている都筑卓司の解説書とおなじような、非常にわかりやすいエピソードを紹介しながらその常識を大きく超えた内容を説明しているにとどまっており、相対性理論を理解するために役立つようなものではありません。
一方、アインシュタインのひととなりを著者が紹介しているところでは、齋藤孝を思わせる「〇〇力」といったことばを多用しながら、ありきたりな自己啓発書に見られるような教訓を引き出すような内容になっています。けっしておもしろくないというわけではないのですが、こうした内容を語りたいのであれば、べつのタイトルで出版するべきだったのではないかと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
数学・科学・技術
- 感想投稿日 : 2019年9月23日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年9月23日
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