キノの旅 (5) the Beautiful World (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2002年1月10日発売)
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第2話「人を殺すことができる国」は、堅苦しい言い方をすれば、リアリズムの観点から見た平和を描いた話だと言えるかもしれません。結論はなく、読者に対する問いかけだけがぽつんと置かれているようで、もっともこのシリーズらしい一編だと思います。

第4話と第5話は、どちらも「英雄達の国」というタイトルになっています。偉大な「英雄」達の物語を記憶する国と、そんな故国に帰ることができなかった「英雄」の姿を描いています。

第9話「塩の平原の話」は、少し説教臭さが強いように感じましたが、本巻はどちらかというとこういうテイストの話は少なく、結論の出ないような悲哀を湛えたエピソードが多いような気がします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2018年12月6日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年12月6日

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