とある魔術の禁書目録(インデックス) (5) (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2005年4月10日発売)
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本棚登録 : 2129
感想 : 70
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短編集ですが、それぞれがゆるやかにつながって、夏休み最後の日に起こった3つの事件を描いています。

第1・3章は、アクセラレータが主役を張っています。御坂シスターズの最後の一人、打ち止め(ラストオーダー)と出会った一方通行は、彼女につきまとわれる中で、かつて『実験』における殺戮の対象でしかなかった御坂シスターズに、くり返し呼びかけていたことを気づかされます。その後彼は、『実験』の研究員の一人、芳川桔梗から、妹たちの反乱を起動するウイルスにラストオーダーが犯されていることを聞かされることになります。これまで殺すための能力の持ち主として生きてきたアクセラレータは、ラストオーダーを救うために奮闘します。

第2・4章は、上条の身に降りかかった2つの事件を描いています。第2章は、御坂美琴に好意を寄せるサワヤカ野郎・海原光貴の姿を借りる魔術師と戦う話。第4章は、インデックスの魔術書をねらう闇咲逢魔の襲撃を受け、インデックスをさらわれてしまう話。こっちのオチはちょっと肩すかしを受けた気分ですが、これはこれでありかもしれません。

エピローグでは、上条ではなく芳川桔梗が、「冥土帰し」(ヘヴンキャンセラー)ことカエル顔の医者とのやり取りを担当することになるという、天丼の変化球になっています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年向けライトノベル
感想投稿日 : 2014年7月10日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年7月10日

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