純文学系。
川上さんの文章を読んでいると、船の上で寝そべったときのあのフワフワした感覚を思い出す。
もどかしいような痛いような。
中篇4本。
冒頭の少女のもどかしい季節は彼女の首筋の匂いが漂ってくるような生々しさがあった。これとラストの神話を思い起こすようなだらだらと繋いで行く文章の物語が川上弘美らしさなよく出てると思う。
普通ぽい方だと、二人で男の元カノをお寺におさめる話。
ラストの文章の切なさがいい。
また、妊娠中の女性の話。
なんかいい。この話。
原始の女もこうだったのかと思う。説得力があって、普通のことを書いているのに妙に神話めいてる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
じんわり泣きたい
- 感想投稿日 : 2013年11月5日
- 読了日 : 2013年11月5日
- 本棚登録日 : 2013年3月2日
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