何度か読んでるけど、やっぱりこの絶妙な距離感はなかなか出せないとおもう。慎ましやかでかわいらしくて、なのにある意味どこまでも大人らしい。
内容ももちろんだけど、小説の書き方としてもとても参考になる傑作短編集。
とりあえず表題作の『袋小路の男』(川端賞)だけでも読んでみるといい。
『小田切孝の言い分』はその続編みたいな。あわせて読んでも二時間かからない。
あと、最後の「アーリオオーリオ」は全く別の話しで、感触も併録の二作とはちがうのだけど、とてもよかったです。
いい読書体験でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
借りて読んだ本(要購入)
- 感想投稿日 : 2010年3月24日
- 読了日 : 2010年3月22日
- 本棚登録日 : 2010年3月22日
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