この人のように生きたい、とか
この人にだけは軽蔑されたくない、とか
この人にはどうやっても敵わない、とか
思える人に出逢えるのは、とても幸福なことだ。
幼少期から自分のスタイルに忠実すぎるくらい忠実に、
「空気を読む」という言葉とは別の地平で生きてきた柳沢教授が
本人の与り知らないところで
そういう存在として、誰かの心の拠りどころになっているのが素敵。
「また出会った2人」、「こころ」、「踊りませんか?」などで
そんな神々しいまでの存在感を見せた彼が
「夫婦の音色」で、愛する妻には驚くほどピントのずれた対応をし続けたり
「性(さが)」では、珍しく細い目を大きく見開いて、
友人を殺伐とした世界から救おうと奮闘しながら
力及ばず無念を噛みしめる姿を見せるのも、奥が深い。
楚々とした美女がふっくらとした生活感溢れるおばさんになり
美少年が、その面影を残しながらも壮絶な老人になった様を描けてしまう
山下和美さんの卓越した画力にも目を瞠る名作です!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2012年7月27日
- 読了日 : 2012年7月25日
- 本棚登録日 : 2012年7月26日
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コメント 8件
takanatsuさんのコメント
2012/07/27
まろんさんのコメント
2012/07/27
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/07/27
まろんさんのコメント
2012/07/27
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/08/04
まろんさんのコメント
2012/08/05
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/08/28
まろんさんのコメント
2012/08/30