チア男子!!

著者 :
  • 集英社 (2010年10月5日発売)
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本棚登録 : 1406
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挟まっていた愛読者ハガキの1行目に
「どのキャラクターが一番好きですか」との質問があって、
扉にひしめく18人の男子達のイラストを見ながら
「ああ、やっぱりこの大勢のキャラクターの描き分けに
 作者は心血を注いだんだなぁ。。。」と
肩を揉んであげたい気持ちがこみ上げた。

(ちなみに、私は、カズ、金、溝口、ハゲ店長が好きです♪)

それぞれの事情と思いを抱えながら、
文字通りぶつかり合い、励まし合って
日本では珍しい男子だけのチアリーディングに取り組み
絆を深めていくBREAKERSのみんなが眩しい。

知らないうちにコロコロと視点の切り替えが成されていて
「あら?いつのまに?!」とアタフタしたり
過去のシーンが頻繁に挿入されて
固くなったアタマがついていかなかったりして
珍しく読むのに時間がかかってしまったけれど、
これが2作目という若い作家さんなので
文字の級数や行間、ページ割などに
編集さんがもっと気を配ってあげたら
ずっと読みやすくなるのになぁ、とお節介な気分になったりして。。。

新人賞受賞後からずっと書きたいと思っていたという
チアリーディングの世界に、描写の難しさも踏まえた上で
果敢に挑戦した作者の熱意が
ラストの二分三十秒のチアに凝縮されていて
「BREAKERSがんばれ!朝井リョウさんもがんばれ!」
と思わず応援してしまう1冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: あ行の作家
感想投稿日 : 2012年6月26日
読了日 : 2012年6月26日
本棚登録日 : 2012年6月26日

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コメント 4件

円軌道の外さんのコメント
2012/06/27


まろんさん、こんにちは!
沢山のコメント頂いたのに
お返事遅くなって
ホンマすいません(≧∇≦)


以前何かの番組で
たまたま男子だけの
チアリーディング部のドキュメンタリーをやっていて、
嘘〜なんで男子が…!?って思ってたけど、
見終わる頃には
そのピュアで熱い思いに
涙ウルウルしてました(ToT)

やっぱ自分は
誰になんと言われても、
好きにこだわって
好きを貫く人たちが
好きやねんなぁって思ったし、

トライする姿勢や
攻めの心意気が好きなんで、

まろんさんの
読ませるレビューに触れて、
若い作家さんの
情熱を感じてみたくなりました(^_^)v


書く技術云々は
あとあと経験を積めば
なんとでもなるし、
これからの若い才能を
応援していきたいですよね♪


まろんさんのコメント
2012/06/28

円軌道の外さん、コメントありがとうございます(*^_^*)

私こそ、昨日はトカイまで『図書館戦争』の映画を観に行ってきたので
トカイを歩いただけでもうぐったりで、
円軌道の外さんの想いのこもったレビューにも
コメントを書きたいと思いながらはなまるだけになっちゃってます、ごめんなさい(>_<)

この本、円軌道の外さんが男子チアに感じた感動そのままに
朝井リョウさんのチアへの想いがダイレクトに伝わってきて
若々しい情熱に打たれる本でした!
文庫化されるといいですね♪

円軌道の外さんのコメント
2012/07/04


うわぁ〜
図書館戦争行ったんですか!?

いいな
いいなぁ〜(>_<)


で、まろんさん的には
声優や絵の感じや
音楽や構成も含めて
満足の出来でしたか?

それとも
ちょっと残念な感じでしたか?


めっちゃ気になります!(*^o^*)


まろんさんのコメント
2012/07/05

映画版『図書館戦争』、よかったです!

何年か前に放送してたアニメとキャストも作画も同じなので
全く違和感なく楽しめました♪

音楽も、『SP』なんかで有名になった菅野祐悟さんなので
シーンとの融合が素晴らしくて、大満足でした!

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