有川さん目当てで買ったアンソロジー。。。有川さんももちろん良かったけれど、近藤史恵さんと道尾秀介さんが、予想以上に良かった!
近藤史恵 『プロトンの中の孤独』
最近読んだばかりの『サクリファイス』関連のお話だと、ブクログ仲間さんが教えてくれて、はやる気持ちで読了。
『サクリファイス』での石尾の決断につながる新人時代の心情や体験が描かれていて、感動がさらに深まります!
道尾秀介 『光の箱』
凝った構成と抑制のきいた文章に、気持ちよく騙されて、なんだかとてもうれしかった。高校時代の「事件」が苦く重たいだけに、結末のあたたかさに救われます。
有川浩 『ストーリー・セラー』
序盤の、「読む側」から見た「書ける側」への想い、首が痛くなるほど「うんうん!」と何度も肯いてしまうような共感をもって読みました。
「読む側」の彼と、「書ける側」の彼女が、彼女の作品を媒介におずおずと心を通わせていく前半が素敵。
後半は、書くことを選んだが為の悲劇が「これでもか!」とばかりに彼女を襲って、読んでいて辛かった。。。
でも、有川さんにとっては、書かずにいられない作品だったんだろうなぁ。。。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
アンソロジー
- 感想投稿日 : 2012年5月7日
- 読了日 : 2012年5月6日
- 本棚登録日 : 2012年5月6日
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コメント 2件
円軌道の外さんのコメント
2012/05/07
まろんさんのコメント
2012/05/08