自分には勉強などを継続して行えてきた経験があまりない。
著者は、自身が「続けること」で新しい道や未来を切り開くことができたという。
その内実は、つまるところ「自分にとって大切なこと」をみきわめる力である。
それが分かっていればどんなに退屈なことであったり、基本的なことであったとしても素直に聞き入れたり学ぼうとする姿勢が生まれる。続けていこう、と思えるのである。
言いかえれば「自分がなにを成し遂げたいのか」を理解できていれば、何をやるべきで何をやらざるべきかは自ずと見えてくるものなのかもしれない。
もちろん「続ける」ためのアドバイスなども本書には記してくれている。列挙すると
・それを生活の原則とする。
・ゴールから考える。高みへ昇った自分を想像する。
・努力は常に自己ベストを越えるための営み。他人と比較しても意味がない。
・スランプはあなたが目標に向かって頑張っている証拠。目標の自分になれていないからへこんでしまう。大事なのは、できるだけ早くスランプから抜け出すこと。
・複数のことを同時に進行する場合には皿回しの要領で。
そして、この言葉は私に勇気をくれた。
能力が違う。おかれている環境が違う。だれもが平等なスタートラインに立てるわけではない。しかし、「続ける力」があれば、人間はその壁を乗り越えることができる。
自分にとって大切なことに向かって努力し続けることが、「力」を生む。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年7月17日
- 読了日 : 2015年7月10日
- 本棚登録日 : 2015年6月30日
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