「イスラーム vs 西洋」 の虚構と副題され、人口学を基盤に常識を覆す、刺激的な本です。
識字化と出生率の低下から、イスラームは現在その移行期危機の中にあり、テロリズムや暴力は単にその現れであって、問題の解決は、イスラーム圏の核心部分に攻撃を仕掛けることの中にみいだされない。文明の衝突」や、9.11ではなく、イラクにアメリカの軍隊がいて、イスラーム諸国が攻撃されている現実を指摘する。
イスラーム諸国とキリスト教系の諸国との間に存在する差異は、本質的な、本性上の違いではなく、時間的ずれに由来する差異であることを示そうと努めています。イスラームをめぐる脅迫観念の一部は、イスラームそれ自体とは何の関係もなく、むしろ西洋そのものの危機と関係がある。
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- 感想投稿日 : 2016年2月25日
- 読了日 : 2008年7月18日
- 本棚登録日 : 2016年2月25日
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