(高度成長期時代のように希望を持って)働くこと、(あたりまえに結婚して)家族を作ること、(右肩上がりの給料に希望をもって)お金を稼ぐことが一般の人たちにとってハードルが高くなってしまった現代日本社会。
著者は本書の中で、従来の価値観に縛られない生き方を提案しつつも、そのための前提として「人とのつながりを持って孤独にならないようにすることが大事」「自分の居場所を見つけたり、なかったら作るようにしよう」などかつてのアウトロー的生き方指南書には見られなかった新しい切り口で生き方を提言しています。
「もっと熱く生きろ!」「クールに生きよう!」「スキルアップしよう!」的な生き方指南書の限界にくさびを打つ意味で私はとても面白く読みました。
人の人生はいろいろで多様性があっていい!そういった点を素直に本書で述べている点で、著者の謙虚な人間性が本書のベースになっておりとても共感が持てます。
従来の価値観にただ反発するだけで、無理を重ねて結局は破たんするような生き方を提言されても困ると思うのは人生の後半を迎えた私だけでしょうか?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年12月23日
- 読了日 : 2015年12月23日
- 本棚登録日 : 2015年12月23日
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