「常識」の研究 (文春文庫 306-6)

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  • 文藝春秋 (1987年12月10日発売)
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同じような状態は中東だけではなくインドシナ半島にも現れていると思うが、これらはすべて「わからなくなった」のでなく「わかっている」という錯覚が維持できなくなったということである。102

ベギン内閣の新聞評はいまさら記す必要はないが、このベギンが「宗教的信条に基づく女性の良心的徴兵拒否を認める法案」を提出し、進歩派の労働党が絶対反対を表明、閣内にも反対者がいて内閣は大揺れにゆれ崩壊寸前に立ち至ったとなると、これも「わからなくなった」の部類に入るであろう。103
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カテゴリ: 山本 七平
感想投稿日 : 2012年7月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年7月8日

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