米長邦雄の運と謎: 運命は性格の中にある (幻冬舎アウトロー文庫 O 2-8)

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  • 幻冬舎 (1997年10月1日発売)
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人に興味を持つという事は、その人の性格に興味を持つ事である。33
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同じ感受性でも、米長先生の場合は豊かな感受性ではなく、鋭い感受性だという。恋人の場合は、相手が鋭い感受性を持っていて、自分の持つ夢や、自分の悩みなどに敏感に反応してくれる事によって、愛情が深まっていくという場合がある。しかし、結婚するとなれば、その鋭い感受性というものが自分に細かく干渉したり、鋭く批判したりの矛先となり、息が詰まる事になるのではないか、というわけで、成程、女性の眼から見ればそういう風にも感じとれるものか。61
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私のような悪徳派は、教祖の教えに背くかも知れないが、人間の人間としての完璧性は、必ずしも魂の美しさを必須の条件としない、という考えを持っているという事である。111
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もっと私に好かれなさい、もっと私に惚れさせなさい、といった女神の声が、次第に米長さんの耳に入るようになってきた。141
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米長さんの謙虚さというものは、人には少し神がかり過ぎると評されても、聖霊よりの啓示に素直に耳を傾ける所にある。145
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何やら嬉しくてたまらぬといった風に、彼は子供みたいに無邪気にはしゃぐようになった。まるで女神から、そろそろあんたの出番だよ、といった啓示でも受けたのではないか、とてもいい笑顔を人に見せるようになった米長さんを見て、私はそんな感じを抱いたのである。177
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感想投稿日 : 2013年4月7日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年4月7日

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