読書感想文を書くために図書館に本を借りにきたフミ。そこで見つけたのは、自分の名前と似ている作家が書いた、二人の女の子が家出をする「どっちが家出?」という本だった。フミは果たしてどちらが本当の家出なのかが気になり、作者に手紙を出して聞いてみることに…
どうして人は「家出」を夢見るのか?子どもの何気ない夢のようなこのテーマを、子どもの視点と大人の視点を交えつつ、家出、つまりは「家」を出るという時に住処としての家、家族としての家をの不安定さ、けれど縋りたくもなるしそこに心の安らぎも求めたくなる場所として描かれています。そんな「家」をいつかは出る時が来るし、誰にでも出る権利はある。そんな矛盾するかのようなジレンマが面白い作品です。ただし、小学生にはちょっと人間関係がややこしいかも…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童・小説
- 感想投稿日 : 2013年10月5日
- 読了日 : 2013年10月5日
- 本棚登録日 : 2013年10月5日
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