世界一やせる走り方

  • サンマーク出版 (2015年2月10日発売)
3.61
  • (17)
  • (61)
  • (43)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 512
感想 : 58
5

ランニングを今まで非常に雑に行ってきましたが、本書を読んで学んだことで色々な疑問が吹き飛びました。気分も新たにランニングを楽しめそうです。

発汗量と脂肪燃焼率は全く比例しない。痩せるとは脂肪を燃焼し消費することで、一時的に水分が抜けることではない。ラップを巻いたりサウナスーツを着て走るなんてのは苦しいだけ。

苦しさを感じない程度にゆっくり走って「また走りたい」「もっと走りたい」というモチベーションを維持したほうが「世界一やせる走り方」の成功率は圧倒的に高まる。

静的ストレッチは運動前に行っても筋肉や腱を痛めることに繋がりかねない。走った後、クールダウン時に行う。

体脂肪は体温が1℃上昇したときに最も効率よく燃焼すると言われている。脂肪を燃焼させる酵素、リパーゼがこの温度で最もよく働くため。

いつ走るか→自分が走ったときに「100%気持ちいい!」と感じられる時間帯がベスト。

どうしても時間が無い、気分が乗らない日は思い切って休む。「休んだ分明日は頑張ろう!」と気持ちを切り替えたほうが、モチベーションも保てる。

心拍系は一般のランナーこそ使うべきもの。目標心拍数より下のゾーンだと2割、上のゾーンだと8割も脂肪燃焼効果が下がる。

1か月で体重の5%以上の減量をすると、元の体重に戻る率が80-90%になる。更に、元の状態よりも痩せにくくなる。

走るだけで痩せにくくなった人、痩せるペースを上げたい人は、走る前に下半身の筋トレをしてから走り始めるとより効果的。

脂肪は、電気を流しても揉んでも減りません。「低周波や磁気にかけたら、あるいはクリームを塗ったら皮下脂肪が減った」という話で信憑性の高いデータも、私は見たことがありません。楽に痩せる方法は無い。楽なのは効果が無いから。

半身浴よりも走った方が、はるかに血液循環は良い。半身浴に割く時間があるなら、10分でも長く走った方が効率よく脂肪を消費できる。

汗をかく=デトックスできる=やせる、という考え方も、何の根拠もありません。私は、つねづね「毒素とかデトックスとかって何のことだろう?」と不思議に思っています。体に毒素が入ったら嘔吐などで体外に排出されるだろうし、まあ強いて言えば排便はデトックスと呼べるかもしれません。

腹筋運動をして腹筋を鍛えることで脂肪は燃えない。
姿勢を正したり、内臓を正しい位置に収めることで、お腹がへこんだように見せる作用はあるけれど、脂肪は減らない。

立ったまま、腰を回したり8の字に動かしたりするときに大きく動いているのは、実は股関節で、お腹はいくら腰を回しても凹まない。

極端な食事制限をしても体重が落ちるのは一時期のみ。通常の食事に戻したらホメオスタシスによって元に戻る。逆に、たらふく食べても急に体に脂肪がついて太ったりはしない。食べたもので食べすぎたものは3日~1週間かけて余剰エネルギーとして脂肪として体に蓄えられる。

体と相談し、お腹が空いていなければ食べない。空いていたら食べれば良い。単純だけれどもこれによって脳がちゃんとエネルギー不足を感じて補給するための栄養摂取、食事というサイクルになってくる。なんとなく習慣として食べていたり、目の前に食べ物があるので食べるというのは危険。

アミノ酸スコア100の食材は鶏肉、豚レバー、豚肉、鶏レバー、馬肉、山羊肉、あじ、いわし、かつお、かれい、鮭、あなご、かじき、きんめだい、たら、ぶり、牛乳、ヨーグルト、鶏卵。

走りすぎは体を壊し心を折る。
一般の人が月間200kmを超えるランニングを続けると、障害のリスクが急激に高まる。以下のサインは走り過ぎのサイン
・しっかり睡眠をとっても慢性的な疲労感がある
・体重が1か月で5%以上減った
・安静時心拍数が±5~10変化した
・風邪をひきやすくなった
・イライラする
・仕事、余暇を問わず何かをする意欲がわかない

休む勇気を持つこと!

読書状況:読みたい 公開設定:公開
カテゴリ: 趣味
感想投稿日 : 2020年5月14日
本棚登録日 : 2015年2月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする