純粋理性批判 上 (岩波文庫 青 625-3)

  • 岩波書店 (1961年8月25日発売)
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感想 : 28
5

一読目の理解として。

・いかなり対象であっても、その「考える」うえでは、何らかの具体の対象物が必要であり、その対象物は、経験および経験から得られるイメージに助けを借りずには描けないので、「経験」の範囲内においてしかヒトは考えることはできない。

・一方で、「経験」なしに考えることができるのは、「形式」についてだけである。が、この「形式」も、そこから推論をするにも、現実(実在物)を借りねばならない。

・結果的には「経験」なしには、「論理の構築すらできない」であろう。

という理解でした。

顕教・密教の違いなど、経験の重要性を意識する今日このごろ、なんとなくカントのいわんとすることは分かりました。

とはいえ、まだ上巻なので、これから中・下と読み進めます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2023年11月30日
読了日 : 2023年11月30日
本棚登録日 : 2023年11月30日

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