一読目の理解として。
・いかなり対象であっても、その「考える」うえでは、何らかの具体の対象物が必要であり、その対象物は、経験および経験から得られるイメージに助けを借りずには描けないので、「経験」の範囲内においてしかヒトは考えることはできない。
・一方で、「経験」なしに考えることができるのは、「形式」についてだけである。が、この「形式」も、そこから推論をするにも、現実(実在物)を借りねばならない。
・結果的には「経験」なしには、「論理の構築すらできない」であろう。
という理解でした。
顕教・密教の違いなど、経験の重要性を意識する今日このごろ、なんとなくカントのいわんとすることは分かりました。
とはいえ、まだ上巻なので、これから中・下と読み進めます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2023年11月30日
- 読了日 : 2023年11月30日
- 本棚登録日 : 2023年11月30日
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