体験格差 (講談社現代新書 2741)

著者 :
  • 講談社 (2024年4月18日発売)
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本棚登録 : 279
感想 : 19

p19 さらに体験の価値はその時々の楽しさだけではない。例えば、体験は子どもの社会情動的スキル(非認知能力)にも関係するとされている。つまり、子どもたちへの短期的な影響(楽しさ)だけでなく、かれらの将来に対する長期的な影響もある

p20 これまで色んなことを体験したことがないから、北海道にきたらこれをやってみたいとか、そういう選択肢がそもそも頭に浮かばない。貧困とは、「選択肢がない」ということです。私は、子どもの貧困問題の中心にあるのが、体験格差だと思っています

p155 こうした社会情動スキルへの影響に加えて、様々な体験の有無含めた子どもたちを取り巻く環境は、かれら自身の将来に対する意欲や価値観のあり方をいつの間にか規定していく可能性がある

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: misc
感想投稿日 : 2024年4月21日
読了日 : 2024年4月21日
本棚登録日 : 2024年4月21日

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