国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (文春新書)

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  • 文藝春秋 (2016年7月21日発売)
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永野修身
 戦うも亡国、戦わざるも亡国。戦わずしての亡国は、魂までも喪失する民族永遠の亡国なり。たとえ一旦、亡国となろうとも、最後の一兵まで戦い抜けば、我らの子孫は祖国護持の精神を受け継いで、必ずや再起三起するであろう

日本という国は、何に関してもトップのレベルに特出したものがない。ところが、どういうわけか、ボトムのレベルが他国に比べると非常に高い。優秀な人が多いのではなく、優秀じゃない人が極端に少ないのだ。日本人はモラルが高いと言われるが、それは、モラルの高い人が多いのではなくて、モラルのない人がほとんどいないということである

軍隊にはその国の底辺に近いものが多く集まっている。要するに軍隊はその国の底辺と底辺が勝負するものなのである

現に、自衛隊が他国と共同訓練すると、「なんて優秀な兵隊なんだ。こんな国と戦争したら絶対に負ける」と、毎回必ずいわれる

ミンダナオ島 フィリピン南部 フィリピンの1/3
ミンダナオ島だけは、島民の激しい抵抗により植民地化が進まず、古くから定着していたイスラム教が勢力を保ち続けた

自分が大切だと決めたもののために何かを諦める

殺し、殺されながら共存している
そのためのルールがある
全部を生き残させようとしたら全滅する
必要以上に殺してしまえば、自分が飢える

ドイツの名将ロンメルは、「訓練死のない訓練は、戦死のない戦闘と同じで、芝居と同様である」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: misc
感想投稿日 : 2016年8月3日
読了日 : 2016年8月3日
本棚登録日 : 2016年8月3日

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