ローマ人の物語 (11) 終わりの始まり

著者 :
  • 新潮社 (2002年12月11日発売)
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夏休みに塩野七生久々のシリーズもの「十字軍物語」を読み始めたこともあり、以前、途中で読むのをやめてしまった第11巻を再度読み始めた。前回読んだときは、ローマ全盛期のダイナミズムが失われ、あまりおもしろさを感じず、読み切ることができなかったが、今回は一気に読み込んだ。
というのも、ローマの「終わりの始まり」は、成長期を終え、成熟期に入った日本の状況に酷似している点があったからだ。拡大した領土(日本でいえば成長した経済)を維持する難しさ、実戦経験がなく現場をしらない統治者(特に2世、3世)、骨肉の争いなどなど。「成長、反映している時に、次の課題に向けた対策を考え、講ずるのが真の指導者」という言葉はローマだけでなく、今の日本の状態にも通ずるところがあるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史物
感想投稿日 : 2011年9月3日
読了日 : 2011年9月3日
本棚登録日 : 2011年9月3日

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