江國 香織さんの「いくつもの週末」を先輩に借りて読んだのだけど、
予想以上に良くて、ちょっと驚いた。
結婚3年目の江國さんが綴るサラリーマンの旦那さまとの生活は甘いばかりでない。
どことなく甘美でありながら苦みもしっかりある、まるでビターなスイーツのような日常。
その感覚に、まだ結婚もしていない私はすごく惹かれた。
江國さんは本の中でこう書いている。
結婚してから生活が色つきになった、と思う。
(中略)
誰かと生活を共有する時のディテイル。
そのわずらわしさ、その豊かさ。
一人が二人になることで、
全然ちがう目で世界をみられるということ。
これは同姓やペットだと感じられない感覚らしい。
自分だけの男性と生活を共にすることによって感じられる色つきな日常。
いつかやってくるであろう甘いばかりでもない、楽しいばかりではない日々。
そんな生活をrelishする為の本だと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
novel
- 感想投稿日 : 2010年10月22日
- 読了日 : 2010年10月21日
- 本棚登録日 : 2010年10月21日
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