里山ビジネス (集英社新書)

著者 :
  • 集英社 (2008年6月17日発売)
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本棚登録 : 172
感想 : 24
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この本を読んだ後、ビジネスってこういうことだよな、価値観にあった働き方をしたいな、ということを感じた。
特に、飽食の時代と言われる日本において、食べ物がどんどん捨てられるコンビニとかを見ていると、なんか価値観と合わないなって思うし、野菜の形で売る売らないを決めるスーパーも違うと感じる。
取れたての野菜をその場で調理し、提供する形を取れば、上記問題は起こらない。
余った野菜は、ソースなりジャムなりにして保存可能な状態にする。
そういった、たべものを大切にすることが価値観にあっていると感じる。

また、資本主義において、人を雇うにも人件費が発生する。しかも、時給という単位で発生する。
山奥のお店に人が来なければ、売り上げは発生しないため、お給料も払えない。
一人じゃ何もできないから、誰かと協力して何かをやり遂げようとするけど、それにはお金が必要。
当たり前の事だけど、ビジネスは持続させるのが大変だ。

最後に働き方。
仕事は自分が選ぶもの。誰かにやらされるものではない。
だから、仕事の作業そのものにやりがいや喜びを見い出せれば、それに越したことはない。
ある椅子作りの職人に60脚注文したところ、そんなに作ったら飽きちゃうと言って断る話が出てきた。
そりゃそうか。仕事は、興味と集中力が続く範囲で行うことが適切なんだろうな。
そして、ものつくりは面白い!ってこと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2015年1月3日
読了日 : 2015年1月3日
本棚登録日 : 2015年1月3日

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