クロなら結構です

アーティスト : モーモールルギャバン 
  • ビクターエンタテインメント (2010年6月22日発売)
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本棚登録 : 188
感想 : 19
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京都在住のキーボード、ベース、ドラムボーカルという変則的な組み合わせのロックバンド、モーモールルギャバンのメジャーデビュー作。この意味不明なタイトルは6曲目を聴けば明らかになる。
アートワークはアジカンのジャケットを手がけている中村祐介による物。
一曲目「J-POP」ドラムボーカル、ゲイリー・ビッチェの妙なシャウトから始まり、(彼はJ-POPが大好き)ボイスチェンジャーを使用し「J-POP、J-POP・・・」とつぶやいている曲。しかし、演奏陣のレベルは高い。途中で入ってくる、ノイジーなキーボードが良い。
二曲目「ユキちゃんの遺伝子」
PVが公開されている。曲も良い。しかし問題は歌詞である。おおざっぱに言うと、好きだったユキちゃんの娘に恋をするというストーリー。変態だ。しかし、それをさわやかに歌いのけてしまうのがモーモールルギャバンの魅力とも言える。初見の人は好みが別れるか?
三曲目「裸族」
タイトルを見てぎょっとする人もいるかもしれない。しかしインディーズ時代にはもっと凄いタイトルもあるので、気になる人は調べてみると良い。インディーズ時代から存在する彼らの代表曲。歌詞は良いのですが、個人的には、アレンジはインディーズの時の方が好きだなぁと思います。おすすめ。
四曲目「mobile call」
こちらもほぼインスト曲。キーボードが良い感じです。歌詞は「携帯電話がリンリンリン・・・」だけという潔さ。
五曲目「悲しみは地下鉄で」
彼らにとっては珍しいバラード曲。少しだけエロいのもまた彼らならでは。「人間って何ですか 食えるんですか 金になりますか」
と言う歌詞は、いままで聴いた歌詞の中でも2,3を争うほどの良い歌詞。すばらしい。幅が広い音楽性もまた彼らならでは。
六曲目「パンティー泥棒の唄」
またまた凄いタイトルだ。彼らの魅力である変態性が思いっきり出た一曲だ。最初は静かなバラードみたいな曲だけど、やっぱり歌詞は変態的。途中で曲が一気に激しくなる。「パンティーをカブールで被る」って何処の小学生だよって感じの歌詞。これがモーモールルギャバンの心髄だ。苦手な人は苦手かもしれない。でも私は好き!

ともかく、演奏はすばらしくうまい。しかし、歌詞とドラムボーカルの感じで苦手だという人はいるかもしれない。(ドラムボーカルはライブの時パンツ一丁だったりするし、パンティーコールというお決まりのコールもあるし。)けれど、「悲しみは地下鉄で」は名曲だ。
是非一度聴いてみて欲しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: music
感想投稿日 : 2011年1月31日
読了日 : 2011年1月31日
本棚登録日 : 2011年1月31日

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